福井市の不動産売却相場
Market Data
「うちの土地や実家は、いくらで売れるのだろう」——福井市で不動産の売却を考え始めたとき、最初に知りたいのが相場です。
このページでは、国土交通省が公表している実際の取引価格データをもとに、福井市の土地・中古戸建がいくらで売買されているかを、エリア別・築年数別にまとめました。
集計期間:2021年〜2025年(5年間)/集計件数:土地1,338件・中古戸建942件
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報
中央値 18.1万円/坪 2025年・福井市市街地
中央値 1,500万円 2025年・福井市市街地
直近2年の変化 +13% 2023年16.0万円→2025年18.1万円
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(福井市/2021年〜2025年)を春山不動産が集計。中央値。
このページでわかること
- 福井市の土地の坪単価は中央値18.1万円/坪(2025年)。2023年を底に上昇傾向にある
- エリアによって坪単価は約2倍の開きがある(中心市街地22.7万円 ⇔ 森田・北西部11.3万円)
- ただし坪単価が高いエリア=総額が高いとは限らない。中心市街地は敷地が狭く、総額では東部・北部のほうが上回る
- 中古戸建の価格を最も左右するのはエリアより築年数。築10年以内2,800万円に対し、築31年以上は1,000万円
福井市の土地・中古戸建の相場推移(2021〜2025年)
■ 土地(宅地)の相場推移
福井市の土地取引を年ごとに集計すると、坪単価の中央値は次のように推移しています。
| 年 | 取引件数 | 取引価格 中央値 | 坪単価 中央値 | 土地面積 中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 327件 | 1,200万円 | 16.0万円/坪 | 230㎡ |
| 2022年 | 275件 | 1,200万円 | 15.6万円/坪 | 220㎡ |
| 2023年 | 248件 | 1,100万円 | 16.0万円/坪 | 220㎡ |
| 2024年 | 236件 | 1,200万円 | 17.0万円/坪 | 220㎡ |
| 2025年 | 252件 | 1,300万円 | 18.1万円/坪 | 240㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(福井市/2021年〜2025年/取引当事者へのアンケートに基づく実際の取引価格)を春山不動産が集計。
坪単価は2022〜2023年を底に、2024年からはっきりと上昇に転じています。2023年の16.0万円/坪から2025年は18.1万円/坪へ、2年で約13%の上昇です。
背景にあるのは建築費の高騰です。新築の建物価格が上がったことで、注文住宅を建てたい層が土地探しに動き、条件のよい宅地に需要が集中しています。売主にとっては追い風の局面といえます。
■ 中古戸建(土地と建物)の相場推移
| 年 | 取引件数 | 取引価格 中央値 | 土地面積 中央値 | 延床面積 中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 210件 | 1,700万円 | 185㎡ | 120㎡ |
| 2022年 | 179件 | 1,700万円 | 165㎡ | 120㎡ |
| 2023年 | 201件 | 1,900万円 | 175㎡ | 125㎡ |
| 2024年 | 149件 | 1,900万円 | 200㎡ | 120㎡ |
| 2025年 | 203件 | 1,500万円 | 165㎡ | 120㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(福井市/2021年〜2025年/取引当事者へのアンケートに基づく実際の取引価格)を春山不動産が集計。
中古戸建は2025年に中央値が1,500万円まで下がっていますが、これを「戸建が値下がりした」と読むのは早計です。同じ年の土地面積の中央値も200㎡から165㎡へ小さくなっており、その年に売買された物件の中身が変わったことによる影響が大きいためです。
中古戸建は、土地の広さ・建物の状態・築年数のばらつきが大きく、単年の中央値の増減だけでは相場の方向を判断できません。次の章以降で、エリア別・築年数別に分けて見ていきます。
相場はあくまで市場全体の目安です。ご自宅の実際の価格は無料査定でご確認ください
福井市のエリア別 売却相場
国土交通省の取引価格情報は町名までが公表されています。そこで福井市内の町名を、市内の方面ごとに6つのエリアへまとめ、5年分(2021〜2025年)を合算して集計しました。
■ 土地(宅地)のエリア別 坪単価
坪単価の中央値(万円/坪)
| エリア | 主な町名 | 件数 | 取引価格 中央値 | 坪単価 中央値 | 土地面積 中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 福井駅周辺・ 中心市街地 | 中央・順化・宝永・日之出・松本・春山・文京・大宮 | 179件 | 1,300万円 | 22.7万円/坪 | 175㎡ |
| 東部エリア | 城東・和田・四ツ居・御幸・成和・丸山 | 176件 | 1,500万円 | 20.1万円/坪 | 240㎡ |
| 北部エリア | 灯明寺・開発・高木・新田塚・二の宮・高柳 | 238件 | 1,500万円 | 18.9万円/坪 | 240㎡ |
| 西部エリア | 光陽・渕・若杉・学園・日光・加茂河原 | 168件 | 1,100万円 | 16.5万円/坪 | 210㎡ |
| 南部エリア | 足羽・木田・花堂・板垣・西谷・月見 | 305件 | 1,100万円 | 16.0万円/坪 | 220㎡ |
| 森田・北西部 エリア | 森田・上野・栗森・石盛・八重巻 | 272件 | 895万円 | 11.3万円/坪 | 260㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(福井市/2021年〜2025年/取引当事者へのアンケートに基づく実際の取引価格)を春山不動産が集計。エリア区分は当社が町名をもとに独自にまとめたものです。
坪単価が最も高い中心市街地と、最も低い森田・北西部では約2倍の開きがあります。ただし、この表で見ていただきたいのはもう一つの数字です。
坪単価が高いエリア=高く売れるエリア、ではありません。
中心市街地の坪単価は22.7万円と市内で最も高いのに、取引価格の中央値は1,300万円。一方、坪単価では下回る東部・北部エリアは、取引価格の中央値が1,500万円と中心市街地を上回っています。
理由は敷地の広さです。中心市街地の土地面積の中央値は175㎡、東部・北部は240㎡。坪単価の差を、敷地の広さの差が逆転させているのです。
■ 中古戸建のエリア別 取引価格
| エリア | 件数 | 取引価格 中央値 | 土地面積 中央値 | 延床面積 中央値 | 築年数 中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 森田・北西部エリア | 91件 | 2,300万円 | 185㎡ | 115㎡ | 11年 |
| 北部エリア | 212件 | 2,050万円 | 170㎡ | 115㎡ | 26年 |
| 東部エリア | 93件 | 1,800万円 | 200㎡ | 130㎡ | 32年 |
| 南部エリア | 214件 | 1,600万円 | 177㎡ | 120㎡ | 32年 |
| 福井駅周辺・ 中心市街地 | 153件 | 1,600万円 | 145㎡ | 135㎡ | 44年 |
| 西部エリア | 179件 | 1,300万円 | 180㎡ | 122㎡ | 36年 |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(福井市/2021年〜2025年/取引当事者へのアンケートに基づく実際の取引価格)を春山不動産が集計。エリア区分は当社が町名をもとに独自にまとめたものです。
土地の坪単価では最も安かった森田・北西部エリアが、中古戸建では最も高い2,300万円という逆転が起きています。理由は右端の「築年数中央値」を見れば明らかで、このエリアだけ築11年と突出して新しいのです。新しい分譲地が多く、築浅の住宅が売買されているためです。
逆に中心市街地は築44年と市内で最も古く、戸建の取引価格は1,600万円にとどまります。
中古戸建の売却価格は、エリアよりも築年数のほうが強く効いている——これが福井市の取引データから読み取れる、最も重要な事実です。
中古戸建は築年数で価格がどう変わるか
築年数だけで区切って集計すると、価格の下がり方がさらにはっきりします。
中古戸建の取引価格 中央値(万円)
| 築年数 | 件数 | 取引価格中央値 | 延床面積中央値 |
|---|---|---|---|
| 築10年以内 | 248件 | 2,800万円 | 110㎡ |
| 築11〜20年 | 56件 | 2,250万円 | 120㎡ |
| 築21〜30年 | 100件 | 1,600万円 | 130㎡ |
| 築31年以上 | 465件 | 1,000万円 | 140㎡ |
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(福井市/2021年〜2025年/取引当事者へのアンケートに基づく実際の取引価格)を春山不動産が集計。
築10年以内の2,800万円に対し、築31年以上は1,000万円。およそ3分の1になります。
注目していただきたいのは延床面積です。築年数が古いほど建物は大きい(110㎡→140㎡)のに、価格は下がっています。つまり建物の広さより築年数のほうが価格に効いているということです。「うちは広いから高く売れるはず」という期待が、実際の査定額と食い違いやすい原因がここにあります。
また、集計対象942件のうち築31年以上が465件と約半数を占めています。福井市の中古戸建市場の中心はこの築古ゾーンです。この年代になると建物の評価はほぼゼロに近づき、実質的には「土地の価格+α」での取引になります。前章の土地の坪単価が、そのまま売却価格の目安になると考えてください。
相場データを見るときの4つの注意点
1. 中央値は「真ん中の1件」であって平均ではない
このページの数値はすべて中央値(安い順に並べたときの真ん中)です。極端に高い取引に引きずられない代わりに、あなたの物件がその真ん中に位置するとは限りません。同じ町内でも、角地と旗竿地では坪単価が倍近く違うことがあります。
2. 町名までしかわからない
国土交通省の取引価格情報は、プライバシー保護のため町名までしか公表されていません(地番は非公開)。同じ町内でも幹線道路沿いと奥まった住宅街では価格が違うため、番地レベルの相場はこのデータからは読み取れません。
3. 接道と間口で価格は大きく変わる
実務で最も差が出るのが前面道路の幅員と間口です。幅4m未満の道路にしか接していない土地はセットバックが必要になり、間口が狭ければ駐車場の取り方が制約されます。同じ町内・同じ面積でも、この条件次第で数百万円の差が生まれます。
4. 単年の増減で判断しない
特に中古戸建は取引件数が少なく、その年にたまたま売れた物件の中身で中央値が動きます。1年の下落を「相場が落ちた」と受け取らないこと。数年の流れと、エリア・築年数といった要因に分けて見るのが正しい読み方です。
よくあるご質問
Q. 公示地価と、このページの取引価格はどう違うのですか?
A. 公示地価は国が毎年発表する土地の公的な評価額で、標準的な地点の「あるべき価格」を示すものです。対してこのページの数値は、実際に売買が成立した価格です。一般に取引価格のほうが市場の実感に近く、需要の強いエリアでは公示地価を上回ることもあります。売却価格の目安としては、実際の取引価格を見るほうが実用的です。
Q. 築30年を超えた家でも売れますか?
A. 売れます。福井市の中古戸建取引942件のうち築31年以上が465件と約半数を占めており、むしろ市場の主戦場です。ただしこの年代になると建物の評価はほぼゼロに近づき、土地の価格が売却価格のベースになります。「古い家が建っているから売れない」ということはなく、解体して更地にすべきか、そのまま売るべきかは土地の条件によって変わります。判断を誤ると数百万円単位で損をするため、解体前にご相談ください。
Q. 相場より高く売り出すことはできますか?
A. 売り出し価格は売主が決められます。ただし相場から大きく離れた価格では問い合わせが入らず、売れ残った物件は「何か問題があるのでは」と見られて、結果的に相場より安くしか売れなくなるのが実務上よくある失敗です。売り急ぐ必要がないなら少し強気に、期限があるなら相場どおりに——という判断を、物件の条件と照らして一緒に決めていくのが現実的です。
Q. 今は売り時ですか?
A. 土地に関しては、坪単価が2023年の16.0万円から2025年は18.1万円へと2年で約13%上昇しており、売主にとって条件のよい局面が続いています。建築費の高騰で新築の総額が上がり、土地を探す層が動いているためです。一方で中古戸建は築年数の影響が大きく、1年経てば1年分古くなるという点は考慮が必要です。迷っている段階でも、まず現在の価格を把握しておくことをおすすめします。
Q. 査定を頼むと、売らなければいけなくなりませんか?
A. そのようなことはありません。査定は無料で、売却の義務は一切ありません。「相続した実家をどうするか家族で話し合いたい」「数年後の住み替えに向けて資産価値を知っておきたい」といったご相談も多くいただいています。まずは現在の価格を把握することから始めてください。
出典と集計方法について
■ データの出典
本ページに掲載している数値は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」で公表されている不動産取引価格情報を、春山不動産が独自に集計したものです。
不動産取引価格情報とは、国土交通省が不動産の取引当事者に対して実施したアンケートに基づく、実際に売買が成立した価格のデータです。
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2026年7月29日取得)
■ 集計の条件
- 対象地域:福井市(市区町村コード 18201)
- 対象期間:2021年第1四半期〜2025年第4四半期(5年間・20四半期)
- 対象種別:宅地(土地)、宅地(土地と建物)。農地・林地・中古マンション等は含みません
- 集計件数:土地1,338件、中古戸建942件(クレンジング後)
- 統計値:すべて中央値(安い順に並べたときの中央の値)
- 坪単価:取引価格 ÷ 土地面積 × 3.30578 で算出
■ 集計から除外したもの
- 面積が「5,000㎡以上」として丸められている取引
- 統計上の外れ値(四分位範囲法により、極端に高い/安い取引を除外)
- 山間部・農村部の取引。取引件数が少なく、価格帯が市街地と大きく異なるため、本ページは市街地6エリアに限定した集計としています
■ ご利用にあたっての注意
本ページは国土交通省の不動産情報ライブラリのAPI機能を使用していますが、提供情報の最新性、正確性、完全性等が保証されたものではありません。
不動産取引価格情報は町名までの公表で地番は含まれないため、個別の物件の価格を示すものではありません。また、アンケートに回答が得られた取引のみが収録されており、すべての取引を網羅したものではありません。
掲載している数値は中央値による市場全体の目安であり、個々の物件は立地・接道状況・間口・土地の形状・築年数・建物の状態によって大きく変動します。正式な鑑定評価を代替するものではありません。
ご所有の不動産の実際の価格については、無料査定をご利用ください。

福井市の不動産売却相場・査定のご相談
この記事を書いた人:代表者 間 麗 (はざま あきら)
不動産業界歴20年の知見を活かし、福井市春山にて「春山不動産」を開業。不動産売買・賃貸の仲介から、管理、コンサルティング、相続・空き家・建物解体のご相談まで、一人ひとりに寄り添い手厚くサポートいたします。
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